口蓋裂とは?


口蓋裂とは新生児において口の中(口腔)の天井の部分(口蓋)が裂けて生まれてくる疾患です。
V字型の狭い口蓋裂からU字型の広い口蓋裂まであります。口蓋の奥の方の軟組織だけ裂けている場合は軟口蓋裂(cleft soft palate)、歯茎に近い硬組織の部分まで裂けている場合硬口蓋裂(cleft hard palate)といいます。さらに、歯列や唇まで裂けている場合口唇裂(兎唇)と呼びます。

口蓋裂にまつわる問題は呼吸に関すること、摂食に関すること、言語(発音)に関すること、口唇裂など外見上のことで学校での差別、偏見、いじめを受ける可能性が考えられることなどです。加えて、口蓋裂児には顎の不均等発達が付随する場合が多いので、歯のかみ合わせの問題もあります。

また、口蓋裂児は中耳炎になり易いとも言われています。発熱があった時などの機会に一度耳鼻科の先生に良く診察していただいておいた方が良いでしょう。

神奈川県立子供医療センター形成外科の口蓋裂に関するページ

発生原因や初期治療リハビリ医療機関関連組織関連本、についてはピエール・ロバン症候群についてのものをお読み下さい。